1日1冊、週に6冊の本を読むには?[書評]
このところかなり忙しい日々が続き、どうしても読書が後回しにされてしまっていました。月に1,2冊しか読めていない現状。
どうしても変えたいと手にしたこの本がとても参考になったので健忘録的に。
遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣
- 作者: 印南敦史
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/02/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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とにかく本を読むのに時間がかかってしまう人に向けた読書術です。
小説や専門書など、じっくると時間をかけて読む読書ではなく、ビジネス書などの情報を活用したいという目的の読書に焦点を当てた読書術です。
速読とか、テクニックで早く読むという読書術ではなく、スケジュール管理して読書を習慣化し、中身を要点だけ読んでショートカットしていくものです。
1冊の本を浅く読む
一冊の本を深く読むのではなく、たくさんの本から「小さなかたまり」を集めて「大きなかたまり」を作っていく(p35)
深く読むことも重要ですが、浅く読んで大量の本を読めば、そのエッセンスを大量に自分の中に入れられるわけです。遅読家はだいたいにして、すべてをインプットしようとしがちですが、そうでない読み方をする本があってもいいというわけです。
1時間で素早く読んだ方が本のポイントがしっかりと残っている(p63)
案外ビジネス書なんかは限られた時間でさっと読みきってしまう方が、頭にはいるものです。重要なのは一気に1冊を1日で読み切ることです。
確かにそうだなーと。だらだらと細かいところまで頭に入れようとするより、できるだけハイスピードで読み飛ばしながらの方がきちんと理解できている気がします。
もちろん、深く読むことが大切な本もあることが前提でですよ。
どうすればポイントをしっかり押さえた上で読みとばせるのか
引用を使った方法でその本のポイントを押さえてきます。
1ライン・サンプリング=A4用紙へ感銘を受けた文を書き出し
1ライン・エッセンス=書き出した分の中からNO.1を選び、印をつけます
1ライン・レビュー=選んだものになぜ感動したのかメモを書く
この3つのステップで引用を残していくことで、よりポイントが頭の中に入りやすくなります。読み飛ばす分、自分の中に入れたいエッセンスはしっかりと入れ込むと言った感じでしょうか。
普段、私も読書ノートをとっていますが、読みながらとったことはなかったので、ちょっとこの方法で試してみたいと思っています。
ゴールの目安は?
この本で取り上げられている最終的なゴールは以下です。
週6冊、月25冊、年間300冊という多読生活の状態(p149)
結構厳しいですよね。そもそも1日1冊が可能なのかどうか…毎日書評を書くのがお仕事の著者が追い詰められてできるのは分かるのですが、一般人ができるレベルなのか…
でも、案外この本を読んでいくと、そう遠くないかもと思えてしまうから不思議です。
多読するための本の選び方、スケジュールの立て方、読み飛ばし方、そして前述した引用。それらすべてを実践していけば確かに無理ではないような気がします。
特に習慣の作り方については丁寧に説明されていて、自分を追い込みながら、多読生活を作る方法が書かれています。
流石に1日1冊はすぐには無理としても、この本を読んで、読書への考え方を変えることは、今後の読書生活に大きく影響を与えてくれそうです。
このところ実生活があまりに忙しく、ずっと読書を後回しにしてきました。でも、この本を読んで一変w
この半年、とにかく忙しくて読書がほとんど出来てない事態に。
— imanchu (@imanchuD) 2018年1月22日
ようやく読める暇と気力が回復したので、いろいろ読み始めたら、あまりの覚醒具合に笑った。
私、こんなに頭回ってなかったんだと。読書する日常ってこんなにも頭が働くものかと。ちょっとね。うん。驚愕。
1日1冊まではいきませんが、この本を読んでから、かなりスピードアップして読めています。そうすると、びっくり。頭がね、すんごくよく回る。
もしかしたら多読生活という習慣をもつことが、頭の回転を速めてくれる特効薬だったのかと、とても驚きました。
なんだか行き詰り気味だなーと思っている方にぜひおすすめしたい一冊でした。